MRI更新
新旧比較
旧Vantage(13年前) スルーレイト約130T/m/s 傾斜磁場強度(Gradient Strength)約35~40mT/m RFコイル Dedicated(個別)画像再構成技術 旧AIP、非AI
Gracian (新装置・推定)スルーレイト100~125T/m/s 公表値不明、同等もしくは低下の可能性あり傾斜磁場強度(Gradient Strength)推定30~33mT/m 減少の可能性あり RFコイル Shared/AI搭載モデル コイル設計の違いでSNRに差が出る場合あり 画像再構成技術 AiCEなどAI再構成技術 処理方式が異なり、描出に影響する
現在の問題点と画像品質への影響
問題点 FBI(MRA)の画質劣化:可能な原因 傾斜磁場強度の低下・スルーレイト/再構成アルゴリズムの違い 技術的背景・影響 :動脈の流れを正確に描出するには高スルーレイト・高傾斜磁場強度(Gradient Strength)が必要。旧機種より遅いとFlow encodingが甘くなる可能性。
問題点 半月板の描出不良(分解能低下):可能な原因 傾斜磁場強度の低下・解像度設定の違い・コイル性能差 技術的背景/影響 高分解能には高G強度と精密なコイル設計が必要。AI処理によりエッジ強調や不自然な平滑化が起こることもある。
問題点 子供の膝のMRIの不自然さ:可能な原因 AI画像補完によるノイズ抑制処理の過剰 技術的背景・影響 画像の自然な信号差(コントラスト)が消え、不自然なテクスチャになることがある。特に軟部組織や未発達の骨に影響
画像品質劣化の要因一覧(可能性が高い順)
1 傾斜磁場の出力低下 →画像分解能・撮影速度に直接影響(高精鋭MRAや高速撮影に不利)
2 スルーレイトの低下または制限 →時間分解能や動脈系の描写力に影響(特に非造影MRA系)
3 AI再構成の影響(AiCEなど)→ノイズを除去しすぎて細部が消える・不自然な模様になる。
4 RFコイルの性能差・ポジショニング精度 →患部に最適化されていないコイル野場合SNR(信号雑音比)が下がりが画質が劣化
5 シーケンス設定の違い
6 磁場均一性(Shim)やRF均一性の違い →磁場・RFの偏りで画質が局所的に低下する
今後の対策
cannonに正確なスペックシート(slew rate/gradient strength)を要求
AI再構成のON/OFF比較を現場レベルで検証
小児撮影コイル再検討 膝コイルの再評価
撮影条件のチューニング支援をcannonに依頼(特にFBIのflow encoding axisやrefocusing scheme)
まとめ
GracianはAI技術に特化していますが、物理的スペック(スルーレイト・傾斜磁場強度)が低下している可能性があります。
そのため、旧機種のような「細かくて自然な画像描写」には不利な面も見られます。
AIの補完処理は万能ではなく、特に子供や関節の微細構造には逆効果になることもあります。


