医療・健康情報リテラシー
あふれる情報に振り回されないために
健康になるために、また病気を治したいと思い何か行動しようとします。その時にその解決方法としていろいろ調べたり周りの人から聞いたりします。しかし、その自分が調べた情報がもし間違っていたらどうでしょう? 自分が健康になろうとして行っていることが、実は体にとって良くないこともしれません。最近問題になっている健康食品問題、特定保健用食品と機能性食品の違いや専門医が処方する薬のエビデンス(科学的根拠)など知らなければいけないことがたくさんあります。この知っている、知らないが健康になれるかなれないかに大きく関わってきます。
よく病院の診察室で聞こえてくる会話があります。専門医師がある慢性疾患治療のために、「このお薬を出しておきます。」と言われた時、「私薬は飲みたくないです。兄弟や友達が絶対にお薬より無害な健康食品で直したほうがいいって言ってました。インターネットでも病院の薬は製薬会社と病院のお金もうけで患者には危17
険なものなのでお薬は飲みたくありません。」と言われ専門医師も患者さんにわかってもらおうと一生懸命にお薬の必要性と副作用について説明します。時には一時間以上にわたり納得してもらえるように話をします。患者さんの頭の中はどれが正しくて何が間違っているのかわからなくなっています。そこで科学的に正しい治療をもし選択しなかったたらどうなるでしょうか。ここで健康になる為、病気が少しでも良くなるために必要なことは医療・健康情報リテラシーなのです。
健康情報学(health informatics)
「健康情報学は、健康や医療にかかわる情報の質、利用状況やその行動や理解への健康への影響を研究し、健康・医療に関する問題解決を支援する情報の在り方を追求する新しい学問分野です。情報を「つくる・つたえる・つかう」の視点でとらえ、より高いレベルの健康、quality of life(QOL:生活の質)を実現する環境整備を目指して、研究。実践に取り組んでいます。健康情報学は、その対象者は医療者だけではなく、患者・介護者・支援者や個人から社会レベルの意思決定の支援を想定しています。医学、公衆衛生学・情報学、行動科学、コミュニケーション学などを基盤としていますが、中でも人間を対象にした病気や健康の関連現象に大きく役立っている疫学、根拠に基ずく医療(Evidence-based Medicine :EBM)と深い関係にあります。」 引用:京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野教授 著者 中山健夫 丸善出版(健康・医療・の情報を読み解く第二版より)
情報リテラシー
情報社会の現在いろいろな情報や、研究論文の形で伝えられる学術的な情報を読み解く能力が情報リテラシーであり、取得した情報を適切に評価して理解しどのように活用するかが大切になります。医学情報にも上下がありそれをエビデンスレベルと言われます。様々な研究結果をもとに、エビデンスを集約したものに診療ガイドラインというものがあります。「厚生労働省委託事業 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds ガイドライン」では医療者向けに作成された多くの診療ガイドラインを誰でも無料で検索することができます。このようなガイドラインを参考にすることも大切だと思います。


